* * * 社 内 評 価 環 境 * * *

テクニカル・セッション


  アプリケーション開発
トラック

ソフトウェア開発
トラック

mbed活用
トラック

10:30

11:30

A-01

マイコン周辺の
デバイス制御技術

B-01

ARM Cortex-Mの
効率を極める
アーキテクチャからの
プログラミング

C-01

8ピン・マイコン
からはじめる
ARM入門
12:10

13:10

A-02

デジカメで学ぶ,
センサ接続と
ハード&ソフト開発

B-02

アセンブリ言語で
読み解く,
Cortex-Mマイコンの
特徴と動作

C-02

mbedを通して学ぶ
Cortex-Mの
I/O超入門
13:40

14:40

A-03

ARM Cortex-Mで
ブラシレスDCモータを
高効率制御

B-03

ARM Cortex-Mで簡単!
RTOS移植テクニック

C-03

ARM Cortex-M
マイコン・デバイス開発
プラットフォーム
「mbed」 の
全貌と最新情報
15:10

16:10

A-04

ARM Cortex-M
マイコンで実現する
スマート・ネットワーク

B-04

ARMマイコン・
ソフトウェアの
移植と開発テクニック

C-04

mbed対応ボードの
選定方法
16:40

17:40

A-05

スマートメータと
HEMS間及び
ホーム・エリア・
ネットワークの
無線通信

B-05

一歩先を行く
ソフトウェア開発

C-05

IoT時代の
無線モジュール
活用法と勘所






A-01   10:30−11:30  [60分]

マイコン周辺のデバイス制御技術
―― IoT時代に必要なソフトウェア技術者のための回路設計の基礎

講師:舘 伸幸
名古屋大学 大学院情報科学研究科附属 組込みシステム研究センター

  M2MやIoTによって,組み込みソフトウェアは,デバイス制御側とアプリケーション側に大きく分かれます.デバイス制御側では,ハードウェアとソフトウェアの協調が必須となります.
 そこで,本セッションでは,ソフトウェア技術者にとっての境界領域といえる電子回路について,簡単な実例で解説し,対応スキル獲得の足がかりとなるようにします.

舘 伸幸氏






A-02   12:10−13:10  [60分]

デジカメで学ぶ,センサ接続とハード&ソフト開発
―― ARMマイコン基板でディジタル・スチルカメラを作ってみた

講師:松浦 光洋
(有)松浦商事 代表取締役

 入手しやすいカメラ・モジュール(イメージ・センサov7670搭載)を使ったディジタル・スチルカメラの製作事例を紹介します.
 Interface誌2012年6月号付属「FM3マイコン基板」と7月号MP3プレーヤ製作記事で使用したカラーLCD付き拡張ベース・ボードにカメラ・モジュールを接続,静止画像をSDメモリカードにBMP24形式で保存するデジカメです.
 本セッションでは,マイコンにカメラ・モジュールを接続するハードウェアとソフトウェアについて解説します.

松浦 光洋氏

●講演内容
1.イメージ・センサov7670の概要
      出力信号
2.ディジタルカメラのハードウェア
      マイコン基板
      カメラ・モジュール
      カラーグラフィックLCDモジュール
3.ディジタルカメラのソフトウェア
      ov7670の設定
      BMP24ファイルフォーマット
      FATファイルシステムFatFs
4.開発環境

※ 講師の都合などにより,講演内容や説明の順番については,変更になる場合があります.

●対象聴講者
手持ちのマイコン基板で何か作りたい人
雑誌の付属基板をまだ使用していない人
カメラ・モジュールを使ってみたい人
電子工作が好きな人

●講演の目標
イメージ・センサは大量のデータを出力するため,扱うには専用ハードウェアが必要な場合が多くあります.しかし本講演では,マイコンにカメラ・モジュールを直結してデータ取り込む方法を解説します.安価な市販部品で画像を扱うシステムを構築出来ます.

●講師プロフィール
各種マイコン基板,拡張ボード,シールドを開発・頒布している. この春からは学生にC言語プログラミングを教えている. (有) 松浦商事 代表取締役,大同大学 非常勤講師


ディジタル・スチルカメラの製作事例








A-03   13:40−14:40  [60分]

ARM Cortex-MでブラシレスDCモータを高効率制御
―― モータ・キットを使って原理から回生までを学ぶ

講師:柳原 健也
小野塚精機(株) 代表取締役社長

 ブラシレスDCモータ(または,永久磁石同期電動機)はその効率の高さと出力密度の高さから電気自動車などの蓄電池で動作する動力用モータとして最適な選択の一つです.
 本セッションでは,ブラシレスDCモータの動作原理,モータ特性図の見方からはじまり,実際の回路構成と制御方法を解説します.原理を理解した上でオリジナルの回路とソフトで高効率にブラシレスDCモータを制御するための基礎を解説します.

柳原 健也 氏

●講演内容
1. はじめに
2. ブラシレスDCモータとは
      2.1 DCモータの特徴
      2.2 DCモータの特性図の読み方
      2.3 損失と効率
      2.4 トルクと体格
      2.5 回転数と出力
3. ブラシレスDCモータの駆動回路
      3.1 FETブリッジ回路
      3.2 ゲート駆動回路
      3.3 駆動の動作原理
4. ブラシレスDCモータの制御
      4.1 進角,通電角
      4.2 回生ブレーキ
      4.3 同期整流
      4.4 電流制御
      4.5 電流検出
5. なぜARMCortex-Mマイコンなのか

※ 講師の都合などにより,講演内容や説明の順番については,変更になる場合があります.

●対象聴講者
・ブラシレスDCモータのインバータ開発者
・ブラシレスDCモータの中身を詳しく知りたい方
・駆動と回生の具体的な手法を学びたい方
・電気自動車(EV)の原動機に興味のある方
・CQブラシレス・モータをオリジナル回路で回したい方

●講演の目標
・モータ(電気機械)と電気回路(ハードウェアとソフトウェア)のつながりを把握できる
・駆動と回生の原理(実際に何がそこで起きているか)を理解できる
・モータの概要を理解することで,独自制御の開発につなげられる

●講師プロフィール
豊橋技術科学大学大学院電気・電子工学専攻.1996年(株)ミツバに入社.DCモータ,ブラシレス DCモータの駆動回路,ソーラーカー・モータ・コントローラの研究開発に従事.2010年(株)マキタに入社,2012年小野塚精機(株)代表取締役就任.





A-04   15:10−16:10  [60分]

ARM Cortex-Mマイコンで実現するスマート・ネットワーク
―― IoTで必要となる分散処理や省電力,セキュリティについて

講師:與曽井 陽一
イー・フォース(株) 代表取締役

 IoTで利用されるデバイスはネットワーク機能だけでなく,分散処理や省電力,セキュリティが必要です.ARM Cortex-Mマイコンはこれらを実現するための最適なデバイスです. 本セッションでは,あらゆるモノがインターネットに繋がるIoTと,それを組み込みシステムで実現するために必要となるネットワーク技術やCortex-Mマイコンを使った省電力とセキュリティについて解説します.

與曽井 陽一 氏

●講演内容
1. 身近に使っているIoTとM2M
      1.1 IoTとM2Mの違い
      1.2 Thing(モノ)に必要な要素と機能
      1.3 ビッグデータの活用
      1.4 M2Mの現状と応用分野
2. スマート・ネットワークと無線技術
      2.1 M2Mで利用されている無線技術
      2.2 メッシュネットワークとは?
      2.3 M2Mで欠かせないIPネットワーク
      2.4 低消費電力PANに最適な6LowPAN
3. Cortex-Mマイコンを使ったIoTの例
      3.1 Cortex-MマイコンからSNSへ投稿
      3.2 省電力機能を持ったRTOS PiccoCube
      3.3 Cortex-Mマイコンで実現するセキュリティ通信

※ 講師の都合などにより,講演内容や説明の順番については,変更になる場合があります.

●対象聴講者
・「IoTはよく耳にするけど,なんのことだかわからない」という技術者
・Cortex-Mマイコンを使ってネットワーク,省電力,セキュリティを実現したい技術者
・M2M機器の開発を検討している技術者

●講演の目標
・IoTとは何かを理解できる
・組み込みシステムとIoTがどのように関係しているのか理解できる
・Cortex-Mマイコンでどのようなネットワークに採用されているのかを知ることができる

●講師プロフィール
1998年から組込みシステム向けのTCP/IPスタックやアプリケーションプロトコルの開発に従事.2006年にイー・フォース株式会社を創業.2007年からCortex-M3マイコン向けリアルタイムOS,μC3を2009年にCortex-M3マイコン向けのTCP/IPスタック μNet3を開発.国内では初期からCortex-M用のソフトウェア開発を行う.






A-05   16:40−17:40  [60分]

スマートメータとHEMS間及びホーム・エリア・ネットワーク(HAN)の無線通信
―― Wi-SUN Profile for ECHONET-Lite対応920MHz無線モジュールの開発

講師:奥山 武彦
(株)東芝 セミコンダクター&ストレージ社 技術マーケティング統括部 
新市場開拓部 クラウド&スマートデバイス担当 技術主幹

 電力会社のスマート・メータ同士(Aルート)の通信方式の一つに920MHz無線が採用され,スマート・メータ・HEMS間(Bルート)でも,920MHz無線を使ったWi-SUN Profile for ECHONET-Lite規格が推奨通信方式の一つとなっています.
 東芝は,この規格に準拠した,920MHz無線モジュールを開発しました.そこで本セッションでは,規格や取得が必要な認証方式とともに,モジュールの概要を解説します.

奥山 武彦氏

●講演内容
1. スマート・メータとHEMS間(Bルート)通信方式の動向
2. 東芝のスマート・メータ及びHEMS間通信への取り組み
3. M2M用近距離無線動向と920MHz無線の特徴
4. Wi-SUNアライアンスと規格概要
5. 東芝920MHz無線モジュール概要の解説

※ 講師の都合などにより,講演内容や説明の順番については,変更になる場合があります.

●対象聴講者
・HEMSを開発し,通信モジュールを検討されている方
・M2Mの近距離通信モジュールを検討されている方
・Wi-SUNに興味を持っている方
・HEMS用や920MHz通信用のマイコンを検討されている方

●講演の目標
・920MHz無線について知ってもらう
・スマート・メータやHEMSの通信方式を知ってもらう
・東芝920MHz無線モジュールを理解してもらう

●参考文献,参考URL
Wi-SUN Alliance
経産省スマートメータ制度検討会
エコーネットコンソーシアム


●講師プロフィール
1982年 東芝入社.デジタルプロダクツ&サービス社コアテクノロジーセンターを経て,2012年セミコンダクター&ストレージ社技術マーケティング統括部新市場開拓部に入り,920MHz無線M2M通信モジュールを企画.技術主幹.


920MHz無線モジュールの外観







B-01   10:30−11:30  [60分]

ARM Cortex-Mの効率を極めるアーキテクチャからのプログラミング
―― ARMマイコンをバリバリ使いこなすためのアプローチ

講師:平井 幸広
アーム(株) シニアフィールドアプリケーションエンジニア

 ARM Cortex-Mを最大限に活かすプログラミングを行うには,アーキテクチャの理解が不可欠となります.
 組み込みシステムの効率的なソフトウェアを作成することは,システムを最大限に活用し,今後の高まる要望に応えていくためにも重要です.
 そこで,本セッションでは,ARM Cortex-Mアーキテクチャの命令セットや例外処理のメカニズム,メモリ管理,低消費電力機能など具体的な例をベースに効率を極めるためのアプローチ方法について解説します.

平井 幸広 氏

●講演内容
1.ARM Cortex-Mファミリの概要
2.命令セット
3. 浮動小数点命令
3.例外,割り込み
4.メモリ管理
5.低消費電力機能
6. デバッグ機能
7.効率的なプログラミングのアプローチ

※ 講師の都合などにより,講演内容や説明の順番については,変更になる場合があります.

●対象聴講者
-ARM Cortex-Mシリーズの採用を検討・評価しているハードウェア・エンジニア
-ARM Cortex-Mシリーズを使用するソフトウェア・エンジニア

●講演の目標
ARM Cortex-Mシリーズのアーキテクチャと効率的なプログラミング方法を習得できる

●参考文献,参考URL
ARM社のwebページ


●講師プロフィール
電機メーカでのOS開発,ファームウェア開発,海外拠点などを経て,2004年にアーム株式会社に入社.TrustZone,IEM,Jazelleソフトウェアなどを担当し,2008年よりマイコン経験を生かしてCortex-Mシリーズ全般のFAE業務に従事.星座はやぎ座,血液型はヒミツ.







B-02   12:10−13:10  [60分]

アセンブリ言語で読み解く,Cortex-Mマイコンの特徴と動作
―― C言語ソース・プログラムのコンパイル結果をアセンブリ言語レベルで解読する

講師:成田 佳應
(有)情報技研 代表取締役

 実際のソフトウェア開発の現場では,アセンブリ言語(アセンブラ)でプログラムを記述することは稀ですが,プロセッサが備えている特徴の多くは,そのプロセッサが備えているネイティブ命令(マシン語命令)に色濃く反映されます.マシン語の命令は1対1でアセンブリ言語の命令(ニーモニック)に対応しますので,C言語で記述したプログラムをコンパイルし,その結果をアセンブリ言語形式のリストに出力して解読することにより,そのコンパイラが生成したマシン語プログラム,つまり実行ファイルの内部動作を具体的に知ることができます.同時に,コンパイラが生成したアセンブリ言語の命令を一つずつ調べてゆく過程で,対象となるプロセッサのアーキテクチャや特徴を知ることができます.
 また,アセンブリ言語の知識は,デバッガの操作,コンパイラの能力を超えた最適化,コンパイラの性能評価,コンパイラのバグ解析,スタートアップルーチンのカスタマイズなどを行なう場面でも役立ちます.
 本セッションでは,Cortex-M3プロセッサを搭載したSTマイクロエレクトロニクス社の評価ボード「STM32VL DISCOVERY」をターゲットとして,いくつかの単純なC言語プログラムをコンパイルし,コンパイル結果をアセンブリ言語レベルで解説することにより,Cortex-Mプロセッサの主な特徴や,C言語の内部動作を知っていただくことを目指します.

成田 佳應 氏

●講演内容
1. ARM Cortex-M3の概要
      レジスタセット
      命令体系(Load/Store,Thumb-2命令,16/32bit命令の選択)
      メモリマップ,アラインメント,エンディアン
      その他の特徴
2. ターゲットボードの概要と開発環境
3. サンプルプログラムによる解説(項目は順不同)
      変数の配置,データ転送命令,演算命令
      volatile修飾子によるコンパイル結果の変化
      データ転送命令におけるCISCとRISCの比較
      条件分岐処理と分岐命令
      くり返し処理
      関数(サブルーチン)呼出しと高速化の工夫
      関数呼出しにおける引数と戻り値の受け渡し
      予期せぬランタイムライブラリの呼び出し
      その他(補足事項)

※ 講師の都合などにより,講演内容や説明の順番については,変更になる場合があります.

●対象聴講者
・Cortex-Mプロセッサの概要や主な特徴を知りたい人
・アセンブリ言語に興味がある人
・C言語の知識を深めたい人

●講演の目標
・Cortex-Mプロセッサの概要と主な特徴が分かる
・主要なアセンブリ言語命令が分かる
・アセンブリ言語で記述された基本的なプログラムが読める
・基本的なCプログラムの内部動作がイメージできる

●参考文献,参考URL
・ARM Cortex-M3システム開発ガイド(CQ出版社)
・STM32マイコン徹底入門(CQ出版社)
・世界の定番ARMマイコン 超入門キット STM32ディスカバリ(CQ出版社)


●講師プロフィール
メーカの開発エンジニア,専門学校の講師,大学・短大の講師などを経て,2002年より(有)情報技研の代表取締役として,主に企業に所属するソフトウェア開発技術者の育成業務に従事している.
元IPA-SEC組込みソフトウェア開発力強化推進委員会・ETSS教育部会委員.著書16冊(監修1冊,共著9冊含む).保有資格は技術士(情報工学部門),ITストラテジスト,システムアーキテクト,プロジェクトマネージャ,システム監査技術者,エンベデッドシステムスペシャリスト,マイコン応用システムエンジニア,職業訓練指導員(情報処理科)など.


ターゲットとして使用するSTM32VL DISCOVERYの外観








B-03   13:40−14:40  [60分]

ARM Cortex-Mで簡単! RTOS移植テクニック
―― 各社のマイコンにμT-Kernelを移植する際のポイントを解説

講師:山田 浩之
      由良 修二
ユーシーテクノロジ(株) エンベデッド事業部

 TRON OSの最新版である「μT-Kernel 2.0」をフリースケール,STマイクロ,スパンション,東芝などの各社のCortex-Mマイコンに移植した経験をもとに,Cortex-Mマイコン間でRTOSを移植する際のポイントを具体例を示しながら詳細に解説します.
 また,IoTを実現する無線規格「6LoWPAN」のμT-Kernel 2.0への移植事例についても紹介します.

●講演内容
1. はじめに
2. μT-Kernel 2.0とは?
3. μT-Kernel 2.0の移植方法
      3.1 μT-Kernelの移植で変更する箇所
      3.2 各社のマイコンの違いと移植
      3.3 μT-Kernel 2.0移植の具体例
4. IoTを実現する無線規格「6LoWPAN」と6LoWPANミドルウェアの紹介
      4.1 IoTとは?
      4.2 6LoWPANとは?
      4.3 6LoWPANミドルウェア

※ 講師の都合などにより,講演内容や説明の順番については,変更になる場合があります.

●対象聴講者
・RTOSの採用を考えている技術者
・Cortex-MマイコンにRTOSを移植しなければならない技術者
・6LoWPANなどのIoTに対応したシステムを検討している技術者

●講演の目標
・μT-Kernel移植の際に調整が必要な箇所を理解できる
・μT-Kernel 2.0,IoT,6LoWPANなど,組込みの最新トレンドを理解できる
・IoT機器開発のヒントになる

●参考文献,参考URL
進化する「μT-Kernel2.0」






B-04   15:10−16:10  [60分]

ARMマイコン・ソフトウェアの移植と開発テクニック
―― 実際にやってみて分かったアーム・マイコンへの移植のポイント

講師:殿下 信二
横河ディジタルコンピュータ(株) ARMトレーニングセンタ長

 汎用マイコン市場に,Cortex-Mを搭載したARMマイコンが多くリリースされています.しかし,実際ARMマイコンを製品開発で使用するまでには,いくつかのハードルがあります.
 実際にARMマイコンを使用した際の事例を紹介すると同時に,Cortex-Mマイコンの特徴と既存マイコンからARMマイコンへソフトウェアを移行する際の注意点やCortex-Mマイコン間でのソフトウェア移植について解説します.

殿下 信二 氏

●講演内容
1.はじめに ―― マイコンの移行で苦労する点は?
2.ARM Cortex-Mマイコンの特徴
3.既存マイコンとの違い
4.既存マイコンからARM Cortex-Mマイコンへのソフトウェア移植の実際
5.Cortex-Mマイコン使用時の注意点
6.Cortex-Mマイコン間でのソフトウェアの移植
7.アーキテクチャから考えた最適化のヒント

※ 講師の都合などにより,講演内容や説明の順番については,変更になる場合があります.

●対象聴講者
・ARMマイコンの採用を検討している技術者
・これからARMマイコンを使用する技術者
・ARMマイコンをどのように自社の製品開発に役立てればいいかを知りたい技術者

●講演の目標
・既存マイコンからARMマイコンを使用する場合の違いから,Cortex-M間でのソフトウェア移植の問題点を学んでいただきます
・Cortex-Mマイコンの命令セットの違いによる,コードサイズの違いやからペリフェラルの使い方を説明します

●講師プロフィール
産業用機器の開発に10年以上たずさわり,マイコンを使用した組み込みシステムを極める.2001年に横河ディジタルコンピュータ入社後は,インサーキット・エミュレータなどのデバッグ支援ツールの開発に従事.2010年よりARM認定トレーニングセンタ長としてARMを使用するエンジニアのスキルアップ,サポートに注力.







B-05   16:40−17:40  [60分]

一歩先を行くソフトウェア開発
―― 仮想環境を利用したソフトウェア開発のススメ

講師:中林 誠治
スパンション・イノベイツ(株) 技術本部 マイコン設計センター プラットフォーム設計部

 近年,仮想環境を利用したソフトウェアの開発が注目されています. 実機レスでのソフトウェア先行開発,システム開発の初期段階でのソフトウェアとハードウェアを統合したシステム・テスト,実機環境では再現困難な異常系テストの実施等,様々な開発シーンで利用されています.
 本セッションでは,仮想環境の概要,今なぜ仮想環境が必要とされているのか,実機の開発環境と比べて何が違うのか,実際にソフトウェア開発に導入する際の勘所をご紹介します.

中林 誠治 氏

●講演内容
1. 仮想環境とは
2. 実機の開発環境との違い
3. 仮想環境を利用したソフトウェア開発アプローチ
4. 導入におけるポイント
5. まとめ

※ 講師の都合などにより,講演内容や説明の順番については,変更になる場合があります.

●対象聴講者
・仮想環境に興味のある技術者
・現在の開発環境に限界を感じている技術者
・ソフトウェアの品質,開発効率を改善したい開発者,開発管理者

●講演の目標
・仮想環境の概要を理解できる
・仮想環境のメリット,デメリットを理解できる
・ソフトウェア開発に仮想環境を導入するきっかけが得られる

●参考文献,参考URL
・Interface 2013年8月号(P142〜147)
ボードがなくてもPC上で!本職のソフトウェア開発環境をアナタも試せます!
なんとマイコン・メーカ純正!仮想FM3シミュレータ評価版

●講師プロフィール
半導体メーカでのLSIの開発を経て,現在はSpansion (スパンション)にてソフトウェア開発の効率化,品質向上の 技術サポートを担当







C-01   10:30−11:30  [60分]

8ピン・マイコンからはじめるARM入門
―― ARMの入門から実用開発までの近道

講師:小野寺 康幸
e電子工房 電子工作プロデューサ エンジニア

 ARMの開発は一見,障壁が高く思えます.しかし,8ピンのLPC810登場で状況は一変しました.LPC810はARMの入門教材として最適です.手軽に開発方法を学習することが可能です.さらに上位モデルのLPC1343の開発方法もLPC810と同じで,LPC810の延長線上に,LPC1343がありLPC810の開発方法を習得することが近道になります.
 本セッションでは,「トランジスタ技術」誌の執筆記事を基にARMの入門から実用例までを解説します.また実用開発事例としてLPC1343を搭載したLV-1.0アンプを紹介します.

●講演内容
1.二つの事例紹介
      1.1 8ピンARMマイコンで入門
      1.2 ARM搭載アンプの実用例
2.入門編
      2.1 入門は簡単な方がいい
      2.2 開発方法は共通
      2.3 LPC810の概要
      2.4 マイコン実験基板
      2.5 LPC810のコツ
3.実用編
      3.1 LV-1.0とは
      3.2 LV-1.0の内部ブロック
      3.3 LPC1343のコツ

※ 講師の都合などにより,講演内容や説明の順番については,変更になる場合があります.

●対象聴講者
・ARMマイコンに興味のある方
・8ピン・ARMマイコンを使いこなしたい技術者

●講演の目標
・ARMマイコンの開発方法を知る
・LPC810のコツを知る

●参考文献,参考URL


トランジスタ技術:2014年2月号3月号連続企画

●講師プロフィール
トランジスタ技術の執筆,CQエレクトロニクス・セミナの講師を務める.


8ピンのARMマイコンLPC810

トランジスタ技術 2014年2月号付録 LPC810-TG1

LPC1343を搭載したLV-1.0アンプ









C-02   12:10−13:10  [60分]

mbedを通して学ぶCortex-MのI/O超入門
―― mbedの導入からI/Oの理解

講師:山際 伸一
筑波大学 システム情報系 准教授

 mbedの導入方法やUART,デジタルI/O,I2Cといった単純な制御からプロトコルをもつI/Oまでを,デモを通して理解していただきます.
 FreeScale社FRDM-KL25Zを使って,ブレッド・ボードにデモ・システムを作成し,それを動作させるまでを解説します.また,他のベンダから発売されているmbedとの間でI/Oのポーティングに必要な知識も解説します.

山際 伸一 氏

●講演内容
1.mbedの概要
2.mbedの導入のための準備
3.mbedをつかったデジタルI/O
4.mbedをつかったシリアル通信
5.mbedをつかったI2C通信
6.異なるプラットフォームへの移行
7.まとめ

※ 講師の都合などにより,講演内容や説明の順番については,変更になる場合があります.

●対象聴講者
・mbedをこれから導入しようとしている組込みプログラマ
・組み込みC言語をこれから勉強しようとしている方
・組み込み機器でのI/Oを理解したい方
・組み込み機器をつかったI/O機器の制御をこれから実装しようとしている方
・mbedを複数のベンダのプラットフォームで試してみたい方
・ FreeScale社FRDM-KL25Zを導入しようとしている方

●講演の目標
・mbedの開発手法を理解できるようになる
・mbedのI/Oを理解することができる
・組み込みC言語での開発手法を理解することができる
・mbedのプラットフォーム移行を理解することができる

●参考文献,参考URL
mbedのWebページ


●講師プロフィール
博士(工学).並列分散処理,組み込みシステムを専門とする.「FPGAボードで学ぶ論理回路」をはじめとする書籍やInterface誌,デジタルデザインテクノロジ誌といった雑誌記事執筆多数.ホームページ


ブレッド・ボードにデモ・システムを作成(FreeScale社のFRDM-KL25Z)







C-03   13:40−14:40  [60分]

ARM Cortex-Mマイコン・デバイス開発プラットフォーム「mbed」の全貌と最新情報
―― クラウドでサクサク・プロトタイピング

講師:渡會 豊政
アーム(株) IoTビジネスユニット mbedプラットフォーム担当

 Cortex-Mを採用したマイコンが様々な分野で採用され,手軽に入手可能になってきました.しかし,多機能なマイコンを短期間で使いこなすためには,整備され検証済みのライブラリや使いやすい開発ツールを使用することが不可欠です.
 本セッションでは,Cortex-Mマイコンをベースにしたデバイス用の開発プラットフォーム「mbed」の概要と機能を紹介します.また,クラウド開発環境,オープン・ソースとなっているmbed SDK や HDK,コンポーネント・ライブラリなどの最新情報を解説します.

渡會 豊政氏

●講演内容
・Cortex-Mマイコン開発プラットフォームmbedの概要と特徴
・Platformの種類
・ファーストステップ
・SDK/HDKの解説
・オンライン環境の解説
・コードのインポート,コミット,パブリッシュ
・コンポーネント・ライブラリ
・デバッグの方法
・主なAPIの解説とその機能
・よくある質問と回答
・最近のアップデート
・応用例

※ 講師の都合などにより,講演内容や説明の順番については,変更になる場合があります.

●対象聴講者
・マイコンをこれから使用するソフトウェア・エンジニア
・機器の試作などを簡単に行いたいと考えているハードウェア・エンジニア
・IoTデバイスの設計や開発動向に興味がある開発者
・ArduinoやRaspberry Piしか使ったことのないエンジニア

※mbedの使用言語はC++ですが,基礎的な知識があれば問題ありません.

●講演の目標
・IoTデバイス開発のトレンドが分かる
・mbedの概要と特徴が分かる
・Cortex-Mマイコンの開発環境が理解できる
・mbedの最新情報が入手できる
・mbedとArduinoやRaspberry Piとの違い(利点)が分かる


●参考文献,参考URL
ARM社webのページ
mbedのWebページ


●講師プロフィール
国内半導体メーカで,10年間表示系LSIの技術サポートに従事.その後,外資系企業でデバッガ及び携帯電話用リアルタイムOSの開発と技術サポート等の業務を経て,2009年にアーム株式会社に入社.アプリケーションエンジニアとしてコンパイラ及び統合開発環境DS-5等の開発ツールを担当.2013年からmbedチームに加わり,ソフトウェア開発と日本のパートナー及びデベロッパのサポート業務に従事.血液型AB型,星座はヒミツ.







C-04   15:10−16:10  [60分]

mbed対応ボードの選定方法
―― オンライン・コンパイラによるお手軽マイコン・プロトタイピング

講師:勝 純一
ガジェットクリエイター

 mbed(プロトタイピング用マイコン・モジュール)の開発環境は,ネットが接続されているパソコンさえあれば開発用ソフトウェアのインストールが不要であり,mbedのボードごとに構築済みのオンラインコンパイラがARM社によって提供されています.
 現在はCortex-Mマイコンを開発しているさまざまなベンダーからmbedのオンラインコンパイラに対応されたボードが数多く存在しています. 本セッションでは,その中で場合に応じた選定方法をボードの性能や機能を比べる事で紹介します.

勝 純一 氏

●講演内容
1.mbedとは
      1.1 クラウド開発環境
      1.2 mbedプロジェクトの最近の動き
      1.3 mbedの種類
      1.4 mbedのコミュニティ
      1.5 mbedのメリット,デメリット
2. mbedの選定方法
      2.1 ベンダーごとのmbedの紹介
      2.2 ボードごとの性能比較
      2.3 ボードごとの機能の違い
      2.4 開発対象ごとのボードの選定


※ 講師の都合などにより,講演内容や説明の順番については,変更になる場合があります.

●対象聴講者
・マイコン開発の初心者
・プロトタイプ・エンジニアリングに興味のある技術者
・mbedに興味のある技術者

●講演の目標
・マイコン開発の初心者
・プロトタイプ・エンジニアリングに興味のある技術者
・mbedに興味のある技術者

●参考文献,参考URL
講演者のブログ

●講師プロフィール
大学では電気電子工学を専攻したが,組み込みプログラマの道に進み,ハードウェアをいじりたくなって趣味で電子工作やロボット工作を楽しんでいる組み込みソフトウェア・エンジニアです.







C-05   16:40−17:40  [60分]

IoT時代の無線モジュール活用法と勘所
―― ARM mbedで動かす無線LAN/Bluetooth Low Energyモジュール

講師:空田 幸一
(株)村田製作所 コネクティビティ商品事業部
コネクティビティモジュール商品部 商品技術2課

 2020年には500億台のデバイスが繋がるIoT(Internet of Things) 社会が実現されると言われています.周りを見渡しても実に様々なデバイスに無線技術が搭載されつつあります.
 本セッションでは,マイコン機器に無線を導入する上でのハードルや注意点を説明した上で,マイコン機器に簡単に組み込める無線ソリューションを解説します.また,ARM mbedプラットフォームを利用して,無線モジュールを簡単に動作させるための手順を説明します.

●講演内容
1. 拡がるコネクティビティ
2. 実製品無線搭載例
3. 近距離無線技術
4. 無線化へのチャレンジ
5. 村田製作所の無線ソリューション
6. まずは使ってみよう!ARM mbedで動かす無線モジュール
7. 忘れていけない電波法
8. 皆が主役のIoT社会の実現に向けて

※ 講師の都合などにより,講演内容や説明の順番については,変更になる場合があります.

●対象聴講者
・無線通信の新しい技術に関する情報収集がしたい人
・既存製品に簡単に無線LAN/Bluetooth Low Energyを組込みたい人
・使い慣れたマイコンで無線を操作したい人
・村田製作所ってコンデンサの会社では?と思っている人
・IoTでいいビジネス・アイデアを思いついて,デバイスパートナーを探している人

●講演の目標
・無線通信機器の仕組みがわかる
・無線に対してアレルギーがなくなる
・手っ取り早く無線化を実現できる方法がわかる
・無線でなにかやってみたくなる
・無線通信機器に求められる法規がわかる

●参考文献,参考URL
Wi-Fiソフトウェアソリューション
Bluetooth Smart module

●講師プロフィール
家電・セキュリティ・高齢者見守り・おもちゃ・アクセサリー・時計,世界中のいろいろなアプリケーションに無線ソリューションを提供しています.







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