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テクニカル・セッション

 ワークショップは,技術トラックと応用トラックから構成されています.希望のセミナを2トラックから5セッション選択して受講いただけます.ただし,同時間帯のセミナを同時に申し込むことはできません.

◇ 技術 トラック ◇
A-01IoT時代の小型アンテナ入門
A-02はじめてのMIMO入門
A-03体験!誰にでもわかるやさしいSDR信号処理
A-04はじめての誤り訂正符号
A-05新・電波科学への誘い

◇ 応用トラック ◇
B-01私の考える5G無線システムの姿と50年後の電波利用を考える
B-02新4K8K衛星放送の規格化と実用化
B-03ワイヤレス給電用結合器のkQ測定法
B-04無線LANの仕組みとシステム構築法
B-05鉄道と無線システム


A-01   10:00〜11:00  [60分]

IoT時代の小型アンテナ入門

講師:櫻井 正則 氏
マイクロウェーブファクトリー(株)第2技術部 部長

 IoT(Internet of Thing)という言葉がさまざまなメディアから聞くようになりました.人が操作してWebへ繋がるデバイスから,デバイス自身がWebに繋がるIoTが普及しています.さまざまな端末に無線機能が搭載され,無線・アンテナ性能がより重要になっています.IoTデバイスに搭載される小型アンテナや有線接続できないデバイスのOTA(Over The Air)評価などについてご紹介します.

ドローンやスマホ.さまざまな端末に無線機能が搭載されている.






A-02   11:10〜12:10  [60分]

はじめてのMIMO入門

講師:西森 健太郎 氏
新潟大学 工学部 准教授

 MIMOを採用した高速無線LANや携帯電話のシステムでは,同一周波数チャネルを使いながらも,送受信アンテナを増やすことで,伝送速度を2倍,3倍,4倍…と高められます.2020年から世界初の商用サービスが日本でスタートする5Gモバイルでは,マルチユーザーMIMOによる空間多重と高速伝送の実現が見込まれています.本講演ではこれらの基礎となるMIMO伝送の基礎と実際を初心者にもわかりやすく解説します.

2/5/19GHz帯Massive MIMO用評価装置の外観






A-03   13:00〜14:00  [60分]

体験!誰にでもわかるやさしいSDR信号処理

講師:中本 伸一 氏
(有)サイレントシステム 取締役

講師:TT@北海道  http://ttrftech.tumblr.com

 本講演の前半は,SDRの基本的な原理を,数学を使わない平易な方法で解説しながら,パソコンを使用してハンズオン学習を行います.また,後半では,ARM Cortex-M4アーキテクチャを使用した,SDRの信号処理実装についてのノウハウを実機デモを交えて解説します.






A-04   14:10〜15:10  [60分]

はじめての誤り訂正符号

講師:小池 清之 氏
東京工業高等専門学校 電子工学科 教授

 誤り訂正は,ディジタル無線通信で誤りのないデータ伝送を行うために不可欠の技術となっています.とは言え,誤り訂正関係の本は数式が多く,敷居が高いイメージがあるのではないでしょうか.そこで本講演では,“0”,“1”を印字したカードを用いて,誤り訂正の原理を解説します.実際に手を動かしていただいて,なるほど!と感じていただくことを目的としています.誤り訂正の略史や実用例,雑音と符号誤りの関係についても解説します.

伝送の際に生じる誤りの様子






A-05   15:20〜16:20  [60分]

新・電波科学への誘い

講師:吉田 睦 氏
富士電波工機(株)取締役技術部長

 日本では戦前から誘導加熱や誘電加熱といった電磁波エネルギーを利用した各種加熱装置が広く利用されてきました.これらの高周波技術は,電気/電子部品をはじめ,食品,自動車,建材,医薬品,セラミックス製造など多くの分野で利用されています.
 本講演では,高周波誘電加熱,マイクロ波加熱,高周波誘導加熱の基礎知識と,被加熱物の自己発熱や加熱効率の特徴を活かした例として,各種高周波装置と最新の動向を紹介します.


マイクロ波化学反応装置(2.45GHz,マイクロ波出力120kW)の外観






B-01   10:00〜11:00  [60分]

私の考える5G無線システムの姿と
50年後の電波利用を考える


講師:古谷 之綱 氏
(合)ウィトラ 代表

 電波の利用は拡大を続けていますが,スマートフォンの需要が一巡し曲がり角に来ている感もあります.その中で,第5世代移動通信システムは新たな用途を切り開くものとして大きく期待されています.この5Gシステムの技術動向及び産業としての見通しを独自の視点から解説します.5Gシステムは3GHz以上の高い周波数帯の利用を想定したものですが,低い周波数帯も利用方法の改善によって大きな有効利用が可能です.周波数再編には時間がかかりますが,長期的視点で電波利用のあるべき姿を提言します.






B-02   11:10〜12:10  [60分]

新4K8K衛星放送の規格化と実用化

講師:高田 政幸 氏
一般社団法人 放送サービス高度化推進協会(A-PAB)技術部 部長

 2018年12月1日,いよいよ新4K8K衛星放送の本放送が始まります.符号化効率の高い映像符号化方式HEVCと超高精細度テレビジョン衛星放送方式の標準規格化,放送事業者の運用規定の策定,および,規定に基づき作成したテスト・ストリームによるさまざまな検証により実現するものです.本講演では,新4K8K衛星放送の規格化の流れ,4K・8Kの特徴,標準規格/運用規定の概要,テスト・ストリームの制作と検証,普及に向けた課題などについて紹介します.

新4K8K衛星放送のマスター・コントロール・ルーム






B-03   13:00〜14:00  [60分]

ワイヤレス給電用結合器のkQ測定法

講師:大平 孝 氏
豊橋技術科学大学 電気・電子情報工学系 教授

 コイル間の磁界結合はICカードやパッシブタグに使われています.磁界結合に加えて最近では電界結合で電力や信号をワイヤレス伝送する案も浮上してきました.これらシステム開発において高い伝送効率を達成するために見逃せない技術がkQの実測です.特に近年kQの重要性が認識されつつあり,今年の春には学会でkQの高さを競う学生コンテストも開催されるに至りました.本講演では,結合係数kとQファクタをそれぞれ個別に測定することなく,kQをひとつの性能指標としてシンプルに計測する方法を説明します.

扁平コイル2個で構成した磁界結合器






B-04   14:10〜15:10  [60分]

無線LANの仕組みとシステム構築法

講師:藤田 昇 氏

 無線LANシステムは1990年頃に登場しました.当初は通信速度もそれほど速くなく,互換性が無いので使いにくいものでした.しかし,その後の技術開発と電波行政の進展によって,急速に発展・普及し,今では高速データ通信といえば無線LANというくらいになっています.本講演では,無線LANの技術開発の略史を述べ,無線LANが普及した理由を考えてみたいと思います.さらに,無線LANの応用例と失敗事例をあげ,高速無線データ通信の勘所を説明します.

国産初の無線LAN JRL-100[1993年,日本無線]






B-05   15:20〜16:20  [60分]

鉄道と無線システム

講師:藤原 功三 氏
一般社団法人 日本鉄道電気技術協会 技術顧問

 鉄道において,列車運転安全確保のための重要連絡手段に,列車無線が挙げられます.列車無線は,電子・通信技術の発展に伴って,従来のアナログ変調方式からデジタル変調方式に変化し,音声通信からデジタル符号通信により音声とともにデータ,画像,列車運転制御等にまで利用範囲が広がっております.本講演では,鉄道事業の発展に合わせての通信,無線の利用形態の変化,列車無線技術の発展と現状列,そして,将来に向けての取組などについて解説します.








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